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魔法戦記リリカルなのはForce 魔導事典1巻 魔法戦記リリカルなのはForce 第1巻後書き 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導事典2巻 魔法戦記リリカルなのはForce 第2巻後書き 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導事典3巻 魔法戦記リリカルなのはForce 第3巻後書き 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導事典4巻 魔法戦記リリカルなのはForce 第4巻後書き 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導事典5巻 魔法戦記リリカルなのはForce 第5巻後書き
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魔法戦記リリカルなのはForce 登場人物1巻 魔法戦記リリカルなのはForce 登場人物2巻 魔法戦記リリカルなのはForce 登場人物3巻 魔法戦記リリカルなのはForce 登場人物4巻
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この広い世界には幾千、幾万の人達がいて。 いろんな人たちが、願いや想いを抱いて暮らしていて。 その願いは時に触れ合って、ぶつかりあって。 だけど、その中の幾つかは、 きっと繋がっていける。伝え合っていける。 これから始まるのは、そんな出会いとふれあいのお話。 ――――魔法少女リリカルなのはThe Elder Scrolls はじまります タムリエル。 正確に言えばニルンと呼ばれる世界に複数存在する、大陸の一つ。 その全土を支配している、セプティム朝タムリエル帝国の事を示す。 つまり管理局の見解による『第23管理外世界』とは、この世界の一部でしかない。 とはいえ、このタムリエルのみを『管理外世界』とする判断も、決して間違っているわけではない。 何故ならタムリエルと他大陸の間に広がり、互いの交流を阻む「ムンダスの大海」とは、 我々の認識する「水によって満たされた海」ではなく、異世界と半ば地続きとなっている「精神世界」だからだ。 管理局風に呼ぶならば「ムンダスの大海」は「次元空間」と置き換えても良いのかもしれない。 最も、非常に危険が伴うとはいえ通常船舶で航行が可能な以上、やはり厳密な意味で「次元空間」とは別物なのだが。 結界に揺らぎが見られた時点より密かに調査を実施した結果、上記の通り、ある程度以上の情報収集に成功している。 この世界の文明レベルは中世の封建社会に酷似しており、それほど進歩した技術などは持っていない。 石造りの街並みが広がり、機械類は未だ出現せず、よって世界は「剣と魔法」によって支配、運営されている。 しかしながら魔法技術に関しては、時間や様々な技術的要因から調査は難航しており、現在の所は何も判明していない。 だが、外部世界からの接触を遮断する結界。それも管理局に感知、解除できない結界。 このような大規模魔法を行使できることから、その魔法技術は詳細不明なれども高度であると予想される。 本任務は、その結界の基点であると思われるタムリエル中央、シロディール地方へと降下し、 結界の揺らぎ――即ち大規模次元犯罪の前兆と思われる要因を調査し、可能ならば対応する事である。 この異世界タムリエルは前述の通り、極めて未知の世界に等しく、その調査は多大な危険が伴うだろう。 「――――故にくれぐれも注意されたし、か」 深い森の奥で、なのはとフェイトは出立前にクロノから言われた忠告を思い出し、小さくため息を吐いていた。 成程、確かに注意力散漫であったかもしれない。 タムリエル――シロディール地方に広がる森林の風景は、とても素晴らしいものだった。 他都市に比べて多少なりとも自然の多い海鳴町は元より、ミッドチルダでも、こんなに綺麗な森は無いだろう。 彼方此方から小鳥達の歌声が聞こえてくるし、青々と茂った木々の隙間から差し込む木漏れ日は、とても暖かだ。 目を凝らせば林の奥には鹿の姿も見て取れた。周囲を探せば野兎なんかもいるかもしれない。 そして何よりも、なのはが復帰したばかりであったし、二人っきりでの任務なんて本当に久しぶりだったのもある。 ピクニック気分、とまでは言わなくとも浮かれていたのは事実だった。 そしてこの世界で初めて人影を見かけて、ウキウキと話しかけてしまったことも認めて、なのはは頷いた。 「クロノ君、確かに私達が悪かったかもしれない」 でもね。 だけどね。 「こんな猫さんみたいな人に襲われるっていうのは、注意しようがないと思うの」 「猫じゃねえっ! カジートだッ! 良いからさっさと金を出せ! 無けりゃ親御さんに出してもらうんだなッ! それも嫌だってんなら、ぶっ殺して身包み剥ぐだけだ! どっちにしたって手間は大して変わらねぇんだぞ!」」 一方、吼える猫さんみたいな人――もといカジートの山賊は酷く頭が痛かった。 カジートとは、つまり判りやすく説明するならば『猫の獣人』とでもするべきか。 獅子か猫のような頭部を持ち、その体を覆う毛皮や、尻に生えた尾も獣のそれだ。 そして何より特徴的なのは、その頭部に見合った瞳――暗視の力を持っているという事。 その為、多くのカジートが盗賊や山賊へと道を誤ることが多いのだが、 彼もまた、そうして犯罪者へと成り果てた――新米の山賊である。 基本的に山賊、追剥の類は街道沿いの砦跡や、野営地に居座ることが多い。 街道を行く旅人や何かは旅費を持っている事もあるし、良い稼ぎになるのだが―― その一方で、山賊にとって酷く危険な場所でもある。 数時間間隔で街道を巡回している帝都兵は、駆け出しの山賊にはとんでもない脅威なのだ。 何せ帝国軍正式採用の鋼鉄鎧は酷く頑丈であり、その技量は並々ならぬものがある。 まともに戦ったのでは当然太刀打ちできないし、隠れていても見つかるのが関の山だ。 当然、駆け出しの山賊である彼にとって、街道沿いはリスクが高い。 そこで彼は帝都南方に広がるグレートフォレストの、更に街道から南に外れたあたりを根城としている。 洞窟や遺跡が点在し、新米の冒険者が訪れるこの辺りは非常に良い『穴場』なのだ。 なにせ駆け出しの冒険者というのは新米の山賊と、たいして力量の差が無い。 更には身に着けている装備は高く売れるし、上等な品だったら自分の物にしても良い。 勿論、返り討ちにあう可能性だってあるのだが――今回に関しては、その心配はなさそうだった。 何せ上等そうな衣服を身に着けた少女が二人、だ。 杖を持っているのを見た所、魔術師の類かと思って警戒したが……呪文を唱えてくる気配も無い。 というか、このシロディールでも見たことのない形の杖だ。 噂に聞くMOD(意味は知らない。彼はモロウウィンド産だろうと見当をつけているが)とかいう品だろうか。 何にせよ、高値で売り飛ばせるのは間違いあるまい。 「なのは、なのは。ひょっとしたら猫じゃなくてライオンなんじゃないかな」 「そっか……ごめんね、ライオンさん。間違えちゃったよ」 「だーかーらーっ!!」 ああもうやり難いなァッ! まったくもって緊張感が無い。――どこぞの箱入り娘か何かだろうか。 カジートの存在すら知らなかったようだし、そうと見て間違いは無い筈だ。 噂じゃあ、レヤウィンの伯爵夫人は酷い異種族嫌いだとかで、 折りを見ては異種族人を拷問にしかける――のだそうだ。 まあ、其処まで過度じゃないにしろ、差別主義者に育てられた良いところの娘達。 ――なんてところだろう。 こうして威嚇の声を上げて斧を振り回してもまったく動じない辺りを見ても、 やっぱり世間に慣れてないに違いない。 ――そうやって声を荒げるカジートに対し、なのは達もまた途方に暮れていた。 いや、確かに強盗に襲われるなんてのは二人とも初めての経験だったが、 今までの人生――特にここ数年で――それに倍する程の修羅場を潜り抜けている。 それに第一……その、何だ。持っている武器がデバイスでも何でもないただの鉄の斧では……。 正直、バリアジャケットや防護シールドを抜けるとは思えないし……。 彼の纏っている革鎧だって、此方の砲撃魔術に耐えうる品だとはとても……。 「どうしようか、フェイトちゃん?」 「この世界のお金なんて持って無いし――……」 「……泥棒さん相手だったら、お話を聞いてもらうのも、良いと思うの」 「それはちょっと、物騒なんじゃないかなぁ……」 「てめえら、何をごちゃごちゃ喋ってやがるッ! うるさ「いや、五月蝿いのはお前のほうじゃないか?」 その声は、なのは達の背後から、本当に突然響き渡った。 驚き、振り返った二人の前にいたのは――――影のような男。 本当に今の今まで、彼が存在する事にまるで気がつかなかった。 果たして何処からか転移してきたのだと言われても、疑う事は無かっただろう。 或いは、ひょっとするとそれは、このカジートの山賊も同様だったのかもしれない。 明らかに視線の先――視野に入っていたはずの空間に、突如現れた人物を、 彼はこの世のものでない物を見るように見つめていた。 何故なら、その腕には既に弓が引き絞られていたからだ。 この距離だ。弓に矢をつがえる前ならば斧を持つカジートに分があった。 だが、既に矢をいつでも発射できるのなら……話は別だ。 よほど下手な射手でもない限り外すことはないだろうし、 そしてこの男が『よほど下手な射手』である事に賭ける勇気は無い。 だがカジートの山賊は、それでも精一杯の虚勢を張って叫んだ。 「なんだ、てめぇっ! 俺の獲物を横取りする気か!?」 「特段、そんなつもりは無いが。 此方としては彼女達を見逃すのと、少し夢味が悪くなりそうでね。 なので止めに入らせて貰った。 良いから早く逃げ出す事をお勧めする。さもなければ君の頭を射抜くだけだ。 ――どちらにしても、手間は大して変わらない」 その最後の言葉――つまり『いつでも殺せた』という一言が、決定打だった。 カジートは泡を食ったように斧を放り出すと、一目散に街道のほうへと走り出していく。 当然の判断だったろう。それは、なのはとフェイトにも良く理解できた。 この影のような男は、最初から見ていたのだ。一部始終を。 そして――……三人が三人とも、その存在に気づかなかった。 どれほどの力量の持ち主だというのか。 ――若干12歳の二人には、とてもじゃないが見当がつかない。 「……やれやれ、まったく。 ガードの奴ら、鹿狩りには熱心な癖をして街道外の山賊退治は……。 君達、二人とも怪我は無いかい? どこの出身だか知らないが、街道や街から離れない方が良いぞ」 そう言いながら近づいてくる男に対して、二人は礼を言うべくその顔を見上げ――そして固まった。 クロノ君。確かにクロノ君の言うとおり、この世界は色々とわからないことが多いみたいです。 だって、その、さっきの猫さんにも驚いたけど――この人。 助けてくれたし、すっごく優しそうな声なんだけれど、そのお顔が――……。 「「……蜥蜴さん?」」 ……アルゴニアンだ、と蜥蜴頭の男は、苦笑しながら訂正した。 戻る 目次へ 次へ
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魔法少女リリカルなのはBR Stage04 虹の星剣 ◆19OIuwPQTE /09「星の輝き-ViVid-」 金居へと飛び掛かり、双剣を同時に振り下ろす。 掲げる様に持ち上げられたパーフェクトゼクターが、双剣の攻撃を阻む。 バク転するように跳びのき、突撃と同時にレヴァンティンを振り抜く。 金居は応じるようにパーフェクトゼクターで迎撃する。 それによりレヴァンティンとパーフェクトゼクターが鍔競り合う。 レヴァンティンからパーフェクトゼクターを通して、金居に稲妻が伝播する。手元の剣から伝わる雷撃に、金居の動きは鈍らざるを得ない。 そこへバルディッシュを槍のように突き出す。 金居は辛うじてそれを躱し、距離を取る。 パーフェクトゼクターを構える金居は、明らかに困惑の表情を見せていた。 なぜならヴィヴィオの剣筋は、金居にとって酷く見覚えがあるモノだったのだ。 「貴様、まさか……」 「あなたの戦い方、“覚えさせて”いただきました」 それもそのはず。 今のヴィヴィオの剣技は、双剣を使った自分の剣技そのものだったのだから。 それが常ならば、分は金居にあっただろう。 ヴィヴィオが使うのは自らの剣技であり、所詮は借り物。 その利点も欠点も、金居は熟知している。 その対処は容易に過ぎる。 だが、ヴィヴィオの持つデバイスがそれを覆していた。 ライオットブレードとなったバルディッシュ。 サンダーアームを受けたレヴァンティン。 この二機はその刀身に高圧電流を伴い、接触する度に金居に雷撃によるダメー ジを与えてくる。 ダメージ自体はたいした事はない。 だが、これにより金居は、ヴィヴィオの攻撃にまともな対処ができないでいた。 金居が剣を振り下ろす。 それを僅かに下がることで躱し、返すようにバルディッシュを振り下ろす。 返しからの切り上げで防がれる。 そこにレヴァンティンを突き出す。 回避と同時に右回転し、遠心力を加えた一撃が迫り来る。 マッハキャリバーで急加速し、前進することで回避する。 パーフェクトゼクターの一撃を受け止める事はしない。 金居のパーフェクトゼクターを使った攻撃は強力だ。 速度こそ双剣の時ほどはないものの、その威力はスバルのリボルバーナックル を、ただの一撃で大破寸前にまで追い込んだ事からも窺える。 故に、攻撃は常に私から。 もし受け手に回ってしまえば、戦いの形勢は逆転しかねない。 今の私の攻撃はライオットブレードとサンダーアームの効果により、接触する 度に相手に電撃を流し込む。 それにより、パーフェクトゼクターに力が乗る前にその攻撃をキャンセルする。 痺れを切らした金居が、バルディッシュによる一撃を左腕で直接受け止める。 高い切断力を誇るライオットブレードに、腕を半ばまで切り裂かれるが、それでも刃の侵攻は止まった。 バルディッシュから流れる高圧電流を耐え抜き、パーフェクトゼクターを大き く振り被る。 「バルディッシュ! レヴァンティン!」 『Load cartridge.』 『Schlange Form.』 バルディッシュがカートリッジをロードし、その魔力を受けたレヴァンティン がシュランゲフォルムへと変化して、パーフェクトゼクターを絡め取る。 サンダーアームの効果はまだ続いている。 パーフェクトゼクターを握る腕ごと拘束された金居は剣を手放す事が叶わず、 結果、両腕から高圧電流が流れ込む。 「ガア――――ッ!!」 金居は二重の雷撃によるダメージで動けない。 その絶対の隙にバルディッシュを引き抜き、金居の心臓へと突き出す。 だが――― 「言った筈だ! 俺を舐めるなとッ!!!」 「ッ―――! しまった!」 金居は雷撃に耐え、自らの腕に絡まったレヴァンティンを力の限り引っ張る。 私は堪らず体勢を崩し、レヴァンティンを手放してしまう。 そこへパーフェクトゼクターが降り抜かれる。 どうにかバルディッシュで防ぐも、バルディッシュがまたも弾き飛ばされる。 金居はレヴァンティンを振り解き、パーフェクトゼクターへとエネルギーを籠 め、今まさに止めの一撃を放たんとする。 そのパーフェクトゼクターの一撃は、壊れかけのリボルバーナックルでは、た とえ聖王の鎧越しでも防ぎきる事は出来ないだろう。 可能な限りの速さで体勢を立て直し、その一撃を回避する。 しかし、私が体勢を立て直すよりも早く、必殺の一撃が放たれた。 「死ねェッ!!!」 「ッ―――!!!」 稲妻の如く突き出された一撃。 体勢を崩した私では防ぐ事も避ける事も敵わない。 それでも諦めず、聖王の鎧に魔力を集中させようとした、 その時だった。 ふわりと、風に飛ばされてきたものがあった。 どこか見覚えのある、一枚の白い羽根が、一瞬だが金居の視界を遮った。 『Wing Road!』 その隙を見逃さず、マッハキャリバーが金居の一撃を迎撃した。 すぐにマッハキャリバーの狙いを看破し、その指示に従う。 『Calibur shot, left turn!』 ウィングロードで体を無理やりに回転させ体勢を立て直し、金居を蹴り飛ばす。 それによって、今度は金居が僅かに体勢を崩す。 『Shoot it!』 そこに渾身の力を籠め、スバルのリボルバーナックルを叩き込む。 金居はパーフェクトゼクターを盾に防ぐが、それでも十数メートルの距離を弾 き飛ばされる。 ――――それと同時に、右手からリボルバーナックルが壊れる音が聞こえた。 もともと壊れかけていたスバルのリボルバーナックルは、今の一撃で限界を超 え、ギンガの物と同じように大破してしまったのだ。 『……Thank you, and good bye. My best buddy.』 マッハキャリバーが別れを告げる。 それがどちらに対してのものか、などと考える意味はない。 だって彼女たちは、いつもずっと一緒だったのだから。 金居はまだ防御姿勢を崩していない。 おそらくこれが最後のチャンス。 金居に自分が知る限りでもっとも強力な拘束魔法を掛け、その体を固定する。 「レストリクトロック!」 「――――――ッ!?」 それでも金居を相手に拘束していられる時間は、僅か数秒。 ならその数秒の内に、私の最高の魔法を以って決着をつける! 「バルディッシュ!」 『Riot Zamber.』 すぐさまバルディッシュを回収し、カートリッジをロード。 バルディッシュをライオットザンバー・カラミティに変化させ、正眼に構える。 それと同時に、周囲の空間に虹色の輝きが次々に現れ、バルディッシュの刀身 へと集束してゆく。 星空から流星が落ちるように、それは集い、輝きを増していく。 その流星雨はまるで『星の光(スターライト)』 彼女の母と同じ、集束魔法特有の輝きだった。 金居に遠距離攻撃は効かない。 それはどれ程の威力のものであろうと変わりがない。 金居への攻撃は直接的なものか、ゼロ距離からのものに限定される。 故に攻撃の通用するゼロ距離へと肉薄し、 直接剣を叩き込む――― 「ッ――――!!」 だが金居は、もうすぐ全てのバインドを破ろうとしてた。 間にあわない。 このままでは振り抜く前に抜け出され、直撃を避けられてしまう。 かと言って、追加拘束は出来ない。 この魔法は制御が難しい。今は私自身の詠唱を必要とする魔法は使えない。 ――――ならばイチかバチか、金居の次撃に合わせて叩き込む! そう決意した直後だった。 緑色に輝く鎖が、金居を再び拘束したのだ。 「ヴィヴィオ! 今の内に!」 ユーノの言葉に頷き、大きく構えを落とす。 傍から見ればその体勢は、力を溜める肉食獣そのものだ。 刀身に集められた魔力が、臨界点へと達する。 ベースとなった魔法の名残か、虹色に輝く刀身に金色の雷光が迸る。 金居は必死で抜け出そうともがいている。 刀身に圧縮された魔力は、もはや暴発直前の様相だ。 マッハキャリバーのホイールが地面と摩擦し咆をあげる。 「行くよ、これが私の全力全開―――!」 ―――駆ける。 A.C.Sによる加速を得たマッハキャリバーが、彼我の距離を一瞬で零にする。 数秒と経たずに、金居の目前へと跳び上がる。 「スターライトザンバー―――!!」 その魔法(キセキ)の真名と共に、星の剣を振り上げる。 刀身が一際眩く輝き、昇り始めた太陽よりも強く、崩壊する世界を照らし出す。 交錯する視線。 ここに決まる勝者と敗者。 その差は、他者を利用し、自分だけを信じた者と。 他者を信じ、仲間との絆を紡いだ者との差だった。 「――――ブレイカー――――!!!!」 炸裂する虹の極光。 その輝きは、周囲の全てを飲み込み、長き戦いの終わりを告げる旭光となった。 体力は完全に底をついた。 マッハキャリバーは稼働限界を超えてスタンバイモードへと戻り、バルディッシュもアサルトフォームへと戻っている。 そして極光が炸裂した爆心地では、 金居が半壊したパーフェクトゼクターを支えに、再び立ち上がっていた。 ユーノさんが驚愕の声を上げる。 それも当然だろう。 あの一撃の直撃を受けて立ち上がれる者など、普通はいない。 しかも金居の胸にある大きな傷跡が、見る間に再生されていく。 ユーノさんはその事実に絶望感を顕わにする。 けど不思議と私は、危機感を感じなかった。 スバルのデイバックから、一枚のカードを取り出す。 それはジョーカーと書かれた一枚のトランプ。 このカードを取り出した理由は、自分でもよく解らない。 ただ、このカードが自分を使えと言っているように感じるのだ。 そしてそれは正しかったようで、金居は腹部のバンクルに手を当てた後、目に 見えて狼狽する。 それにどんな意味があったのか、私には分からないが、金居にとっては致命的 なことであるらしい。 ジョーカーのカードを片手に金居へと歩みよる。 「ア、アァアアアア――――!!!!」 追い詰められた金居が、パーフェクトゼクターを振り上げ斬りかかってくる。 だがパーフェクトゼクターは、聖王の鎧に阻まれるまでもなく、金居を拒絶す るかのように自壊した。 「………………ふん。 今回は、ここまでか」 それを目の当たりにした金居は、そう小さく呟いた。 ジョーカーのカードを押し当てる。 最後の武器を失った金居は、もう抵抗をしなかった。 ジョーカーは、彼の世界でケルベロスと呼ばれるカードと同じく、 金居――ギラファアンデッドを封印した。 /10「安らぎの場所に向かって」 クレーターの中央付近で、スペードのKと書かれたカードを拾う。 近くにはデイバックがあり、当然それも拾い、中身を確認する。 中にはハンドグレネードとRPG-7、天道さんの持っていた爆砕牙、それと先ほ ど拾ったトランプと同種の、ハートのAと3から10の9枚が入っていた。 ユーノ君の結界を出て行動しているのは、身体の調子を見る為と、私にも何か できる事がないかと、周囲を捜索していたのだ。 結果見つかったのは、金居が使っていた赤いレイピアと、仄かに魔力を感じる 青白く輝く鉱石。それとキングの物と思われるデイバックとカードだけだった。 今一ぱっとしない結果に、もう一度捜し回ってみようかとも考えたが、今はま だ無茶は出来ない。 もし探すのであれば、ユーノ君達と合流してからにする。 クレーターの外へと飛翔し、大きく息を吐く。 体の調子は悪くない。 まだあちこちが痛み、戦闘行動を執るのは難しいだろうけど、普通に移動する 分には問題ない。 問題があるとすれば――― 「レイジングハートは大丈夫?」 『自動修復可能範囲内ではありますが、時間がかかります。 現状、戦闘行動を行うのは厳しいでしょう』 「そっか。やっぱり……」 今戦闘を行えば、レイジングハートが壊れる危険があるという事だ。 この後にナンバーズが控えている今、レイジングハートと一緒に戦えないのは 非常に厳しい。 実家が古流武術の道場であるため、多少なら刀の心得もあるが、やはり自分は 魔導師なのだ。 自分の相棒が戦えないというのは、酷く心許ない。 その時だった。 何処からか、誰かの走る足音が聞こえた。 序で聞こえたのは、自分の名前を呼ぶ声だった。 「なのはママ!」 「なのは!」 「ヴィヴィオ! ユーノ君!」 声の方向へと振り返ってみれば、ヴィヴィオとユーノが走ってくる。 思わず体の痛みを忘れて駆けだした。 そしてある程度の距離まで近づくと、ヴィヴィオが跳び付いて来た。 それをしっかりと抱き止める。 「ただいま、なのはママ」 「お帰りなさい、ヴィヴィオ。 よく頑張ったね、えらいぞ」 「うん!」 お互いに抱きしめ合い、約束の言葉を交わす。 聖王になっても感情に飲まれる事なく、自分の意思で戦えたヴィヴィオを目一 杯褒める。 無事帰る事が出来たら、何かご褒美を上げなきゃいけないと思う。 「なのは、もう動いて大丈夫なの?」 「なんとかね。ユーノ君の方こそ、怪我してない?」 「ヴィヴィオのおかげで、なんとかね。 なのはが動けるんなら話が速い。 時間がないから手短に言うよ」 そう言うとユーノ君は座り込んで、自分のデイバックを目の前の地面に置いた。 私もユーノ君にならって座り込み、抱えていた三つのデイバックを地面に置く。 ヴィヴィオも同様に座り込んで、デイバックを地面に置いた。 それと同時にユーノ君が、ラウンドガーダー・エクステンドを発動する。 「ユーノ君、これは?」 「説明や作業の間、少しでも回復できるようにね。 大丈夫。僕は後方支援が基本になるからね。 戦闘ではなのは達ほどには魔力を消費しない。 て言うか、むしろこういう時こそ後方支援の出番だろ」 「それもそうだね」 そう言って思わず苦笑する。 そしてユーノ君は咳を一つ、真顔になって喋りはじめた。 「じゃあ始めるよ。 まず、全員の荷物を簡単に整理するんだ。 自分が持っておいた方がいいモノ、持っておきたいもの。 使える物や使えない物。全部だ」 「それはいいけど、一体なんで?」 そう聞くと、ユーノ君は一際真剣な声で言った。 「もうすぐ会場の大崩落が始まると思う」 「大崩落?」 「そう。この会場を維持していた核と言える部分が、既に機能していない。 今は余剰魔力でなんとか持ってるけど、それももうすぐ尽きる。 そうなったら、底の割れたバケツみたいに、一気に中の物が零れ出す。 つまり、この会場があっという間に崩落するんだ。 そうなる前に魔法陣で安全な場所まで転移する」 つまり、今は小康状態となっているが、会場に響いている振動や轟音は、この 世界の悲鳴の様なものなのか。 「よく分かったね、そんなこと」 「魔法陣を調べた時に、ついでにね」 「それで、安全な場所って? やっぱり、プレシア達のいた所?」 「いや、多分そっちには転移出来ない。 言っただろう、核がないって」 通常、転移魔法は使用者が目的の場所の座標を知らなければ、術者が望んだ場 所へは転移出来ない。 これは転移魔法を知る者なら誰でも知っている常識である。 当然、ユーノは勿論、なのはだって知っている。 そしてなのは達はプレシアのいた場所の座標を知らない。 ならば何故ここに来たのか。 それはここの転移魔法陣が“使用者の望んだ場所へと転移させる”機能を持っ ていたからだ。 そしてそれは、八神はやてが二度実践し、確かであると証明している。 一度目はヴィータの所へ、二度目はスバルの所へと。 そして当然、はやては二人の居場所――つまり座標など知らなかった。 ならば何故はやては望んだ場所へと転移出来たのか。 それはその魔法陣とこの会場、そして参加者に関係があった。 魔法陣があるエリアは【E-5】。つまり会場の中央に存在する。 そして会場の端と端はループしている。言い換えれば、端から端へ転移しているのだ。 この時点で魔法陣が会場のループに関係がある事は、容易に想像がつく。 そこから発展させれば、会場の構成そのものにもだ。 もし魔法陣が会場を構成する上で重要な機構であるならば、会場の中であるならばどこへ転移させるのも容易い事だろう。 なにしろ会場そのものだ。何処に何があるかなど、容易に把握できる。 後は使用者のイメージを受け取り、その人の望んだ場所、あるいは物の近くへと転移させればいいだけだ。 ユーノは魔法陣と会場を解析した際に、それらの仕組みを大凡ではあるが把握 したのだ。 魔法陣を維持するエネルギー源たる核が、同時にこの会場の核である事も。 そして既にその核が存在していない事も、また同時に。 もし核が健在であれば、そのエネルギーの流れを逆算して核の座標を割り出し、 そこに転移する事も可能だったかもしれないが、エネルギーの供給が断たれた 以上、それは不可能だ。 「じゃあどこに転移するの? この会場から出られないんじゃあ、何処に至って危険だよ」 その説明を大雑把に聞いた私は、目の前が真っ暗になるような感覚を覚えた。 「あるだろ、一つだけ。 衛星軌道上に上る事も可能で、次元跳躍も可能な空中戦艦が」 けどユーノ君は自身を持ってそう断言した。 それを聞いて私も、思い当たるモノが一つだけあった事に気づく。 「あ……そうか、“聖王のゆりかご”!」 「そう。ゆりかごなら、この会場の崩落にも耐えられるかもしれない。 もしかすれば、元の次元に帰る事だってね。 幸い、こっちには艦長役もいる事だし」 「へ……? それって、私のこと?」 いきなり話を振られたヴィヴィオが、困惑気味に聞き返してくる。 その様子を見て、私とユーノ君はクスクスと笑った。 「まあとにかく、そういう事だから」 「解った。でもなんで荷物の整理を? 時間がないならい出来る限り急いだ方がいいじゃないのかな」 「時間がないと行っても、別に一分一秒を争う訳じゃない。 時々、大きい振動が起こるから勘違いしやすいけどね。 この振動は、結界の核がなくなって、維持できなくなった部分。 つまり、ループ機能とかが壊れ始めているからだと思う」 それはつまり、先ほどまで繋がっていた空間が、いきなり断絶したという事。 いわば次元震に近いものなのだろう。 「それに転移が上手くいったとしても、“何が起こるか判らない”からね。 すぐに対処できるように、出来る限りの準備はしておくべきだ」 その言葉に頷く。 私達はこのデスゲームの開幕を始め、突発的な出来事に翻弄され続けている。 なら、今度だって何が起こるか判らないのだ。 「よし。これで多分大丈夫だと思う」 目の前には三つのまとめられたデイバック。 私達の手元にはそれぞれのデバイスや武器があった。 レイジングハートは現在、自動修復機能をフル稼働させてる。 当分は戦闘に出せない。 バルディッシュやレヴァンティン、マッハキャリバーはヴィヴィオが持ってる。 元々砲撃魔導師な上、まだダメージでまともに動けない私よりは、ヴィヴィオ の方が接近戦には適任だからだ。 ケリュケイオンは私が持っている。 最初はユーノ君に渡そうとしたんだけど、ユーノ君いわく、 「ケリュケイオンで使える補助魔法はもう覚えた。 アスクレピオスの補助があれば自力で使えるから、ケリュケイオンはなのは が使ってあげて」 との事。 ユーノ君はよく私を天才だって言うけど、ユーノ君だって十分凄いと思う。 ちなみにアスクレピオスは、私と合流する前にスバル達の遺品と一緒に拾った らしい。 蒼天の書はユーノ君が持っている。 ヴィヴィオは前衛だし、私では蒼天の書の魔法を使いこなせないからだ。 しかし、現在保有するデバイスの中で一番特異なのが、私の持つ紫紺色の宝玉 状態のデバイスだろう。 それはヴィヴィオに支給されたボーナス支給品で、十年前のレイジングハート と殆ど全く同じ形状の、色彩とAIだけが違うデバイスだった。 いつ、どこで、どうやって作られたのか。持ち主はいったい誰なのか。 ルシフェリオンと名乗った彼女は、自己紹介を済ませると黙りこんでしまって、 何も聞く事が出来なかった。 けど、力は貸してくれるようなので、レイジングハートの力を借りれない今は、 それだけでも有り難かった。 非常時用の武器は、刀の心得がある私が爆砕牙とデザートイーグルを、ユーノ 君は赤いレイピアを持っている。 ヴィヴィオは、いざとなれば素手でも平気、との事だ。 その他の道具は、私はスバルが身に着けていた指輪と天道さんが持っていた羽。 二人の形見に、と思ったのだ。 ヴィヴィオは壊れたデバイスと、キング達が変化した謎のトランプ。 ボーナスが支給された以上、死亡した事にはなっているのだろう。 ユーノ君が一番数が多くて、余ったデイバック二つに、それぞれ重火器と完全 に使い道のない道具を入れている。 道具の確認を終えたところでユーノ君が立ち上がり、デイバックを肩に担ぐ。 同様に私達も立ち上がり、自分の荷物を背負う。 「さあ、行こう」 その言葉に頷き、私たちは魔法陣の元へと移動した。 足元には淡く光る魔法陣。 その光は小さく明滅し、今にも消えそうだった。 この魔法陣が会場の維持に関係しているのなら、この魔法陣が消えた時にこの 会場も完全に崩壊するのだろう。 「みんな、準備はいい? だいぶ荒い転送になると思うから、気をつけて」 ユーノ君が魔法陣に手を当て、魔力を流し込みながら言った。 その言葉に私とヴィヴィオは頷く。 「僕が転送のサポートをするから、ヴィヴィオはゆりかごを強く思い浮かべて。 一度行った事のある君の方が、座標の特定がしやすいんだ」 その言葉に従い、ヴィヴィオはゆりかごを強くイメージした。 それと同時に、あの場所で死んだ、まだ幼かったフェイトを思い出した。 自分に、嫌いにならないで、と言った少女。 今の自分なら、彼女を助けられたのだろうかと考えて、首を振る。 助けられるかどうかじゃなくて、絶対に助けだすんだと。 会場の崩壊と共に罅割れていく空を見上げる。 もう二度と、あんな思いはしたくない。 そして同時に、誰にもさせたくないとも思う。 だから、全てを救う事は出来なくても、この手の届くところにいる人たちは、守って見せる。 そう心に誓う。 魔法陣の淡い魔力光が次第に強く輝き出す。 それはまるで、消える寸前の蝋燭の輝きのようだった。 「行くよ、みんな! しっかり掴まってて! 座標確認! 場所、聖王のゆりかご! 転送、開始―――!!」 その声の直後、魔法陣が一際強く輝き、光が私達三人を飲み込んだ―――― 【キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード 封印確認】 【金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード 封印確認】 【2日目 朝?】 【現在地 ?-? 聖王のゆりかごへ転移中】 【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】全身ダメージ(大)、魔力消費(中)、バリアジャケット(エクシードモード)展開中 【装備】ルシフェリオン(6/6)@魔法少女リリカルなのはA s PORTABLE-THE BATTLE OF ACES-、{ケリュケイオン、レイジングハート・エクセリオン(6/6、中破)}@魔法少女リリカルなのはStrikerS、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸、デザートイーグル(4/7)@オリジナル、{翠屋の制服、すずかのヘアバンド}@魔法少女リリカルなのは 【道具】支給品一式、カートリッジ詰め合わせ(残り20発)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、スバルの指環@コードギアス 反目のスバル、アンジールの羽根@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【思考】 基本:誰も犠牲にせず極力多数の仲間と脱出する。 1.聖王のゆりかごへ向かう。 2.ユーノとヴィヴィオと共に脱出する。 【備考】 ※ブラスター3を使用しました。何らかの後遺症が残っている可能性があります。 【ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】聖王モード、疲労(大)、魔力消費(小~中?)、ダメージ(小)、 肉体内部にダメージ(小)、騎士甲冑展開中、リンカーコア消失、強い決意 【装備】{バルディッシュ・アサルト(6/6)、レヴァンティン(3/3)、マッハキャリバー、レリック(刻印ナンバーⅦ、融合中)、St.ヒルデ魔法学院の制服}@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式、{リボルバーナックル(右手用、大破)、リボルバーナックル(左手用、大破)、クロスミラージュ(破損)、フリードリヒの遺体(首輪無し)}@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ラウズカード(ジョーカー、ハートのA~K、スペードK、ダイアK、クラブのK、スペードKとダイアKのブランク、コモンブランク)@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【思考】 基本:みんなの為にももう少しがんばってみる。 1. なのはママの様に強くなる。もう二度と暴走しない。 2. 聖王のゆりかごへ向かい、起動させる。 3. みんなと一緒に、生きて帰る。 【備考】 ※現在使用している魔力は、レリック(刻印ナンバーⅦ)によるものです。 ※スターライトザンバーブレイカーを習得しました。系統は集束砲撃魔法です。 【ユーノ・スクライア@L change the world after story】 【状態】全身に擦り傷、肩に切り傷、疲労(大)、魔力消費(大)、強い決意 【装備】{アスクレピオス、シルバーケープ}@魔法少女リリカルなのはStrikerS、蒼天の書@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS、{バリアのマテリア、ジェネシスの剣@}魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【道具】支給品一式×2(食料有り)、支給品一式×2(食料無し)、ブレンヒルトの絵@なのは×終わクロ、双眼鏡@仮面ライダーリリカル龍騎、治療の神 ディアン・ケト@リリカル遊戯王GX、サイドバッシャー@魔法少女リリカルなのは マスカレード、キングと金居のデイバック(道具①②) 【道具①】RPG-7+各種弾頭(照明弾2/スモーク弾2)@ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL、ハンドグレネード×4@魔法少女リリカルなのはStrikerS、C4爆弾@NANOSING、クレイモア地雷×3@リリカル・パニック、バベルのハンマー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、イカリクラッシャー@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER 【道具②】リンディの茶道具一式(お茶受けと角砂糖半分消費)@魔法少女リリカルなのは、砂糖1kg×5、ガオーブレス(ウィルナイフ無し)@フェレットゾンダー出現!、浴衣(帯びなし)、セロハンテープ、分解済みの首輪(矢車、ユーノ、ヴィヴィオ、フリードリヒ)、首輪について考えた書類 【思考】 基本:なのはの支えになる。 1.ここにいる全員を何としても支えて、脱出する。 2.聖王のゆりかごへ向かう。 3.ゆりかごに着いたら、今後の対策を考える。 4.ここから脱出したらブレンヒルトの手伝いをする。 【備考】 ※ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerSによって使用できる補助魔法を習得しました。アスクレピオスの補助があれば使用が可能です。 ※魔法陣は、この会場を構成する上での『要』である可能性があると推測しました。 【全体の備考】 ※【E-5 瓦礫の山】に中規模のクレーターが出来ました。 ※会場はもう間もなく崩壊します。 【カートリッジ詰め合わせ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 高町なのはに支給されたボーナス支給品。 名前通りの代物。 カートリッジ各種が、計30発入った箱。 【ルシフェリオン@魔法少女リリカルなのはA s PORTABLE-THE BATTLE OF ACES-】 ヴィヴィオに支給されたボーナス支給品。 星光の殲滅者の所有デバイス。 性能は第二期(A s)のレイジングハート・エクセリオンと同程度。 性格は非常に無口と思われるが、詳細不明。 【スターライトザンバーブレイカー】 ヴィヴィオが戦いの中で習得した“集束砲撃魔法”。 なのはのスターライトブレイカーとフェイトのプラズマザンバーブレイカーを合体させたもの。 儀式魔法による雷のエネルギーではなく、周囲の空間の魔力をザンバーの刀身に集束し、強力な砲撃として一気に放出する攻撃魔法。 本来は定石道理に、“対象を拘束し、その後に砲撃する”のが基本である。 が、今回劇中で使用したのは、マッハキャリバーのA.C.Sを用いて高速突撃し、零距離砲撃を行う、“スターライトザンバーブレイカーA.C.S”である。 ちなみにイメージは某騎士王の聖剣。 Back 魔法少女リリカルなのはBR Stage03 紡がれる絆 時系列順で読む Next 魔法少女、これからも。(前編) 投下順で読む Next 魔法少女、これからも。(前編) 高町なのは(StS) Next 魔法少女、これからも。(前編) ユーノ・スクライア Next 魔法少女、これからも。(前編) ヴィヴィオ Next 魔法少女、これからも。(前編) キング GAME OVER 金居 GAME OVER
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魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典 第一話 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典 第二話 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典 第三話 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典 第四話 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典 第五話 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典 第六話 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典 第七話 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典 第八話 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典 第九話 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典 第十話
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リリカルなのはFeather 第0話[天女たちの事情] 機動六課隊長室は緊迫した空気に包まれれている その原因は機動六課部隊長、八神はやてが発してる怒気のせいである [もう、どないせ~ちゅうねん」 そして隊長室のテーブルに置かれた沢山の報告書が宙を舞った 「落ち着いて下さい、はやて隊長、暴れても何もなりません] 其処にはやての副官であるグリフィスが必死にはやてを止めていた [離してグリフィスくん] 此処に至るまでの過程は先日機動二課がなのは達の世界でロストロギアの確保をして時ある宝石も付いてきた ついでに宝石も分析した結果ある事実が出たそこにはある文明の事が断片的に記されていた 管理局は余り気にしてなっかたが ある問題が出た、管理局のホストコンピュータがハッキングされ翌日マスコミにアルハザードの手掛かりとして報道された為に人々はこの事に異様な関心を占めていた 管理局もこの失態を隠すため選りすぐりの部隊を派遣する事になった そこでどの部隊なら世論を納得出来るかの会議が開かれていた 正直どの部隊の隊長も選ばれたくないそれが本音であった はっきり言ってこんなの生贄でしかない 魔法文明の無い世界で調査で信頼性が殆ど無い情報、こんなの成功するはずがない 時間の無駄そして経歴に傷を付ける様な物、醜い擦り付け合いが加速して来たころにレジアス・ゲイズ中将がある進言をした [やはり此処は出身者が居る機動六課に行って貰いましょう] その発言に居あわせた人達から一斉に賛成の意見が沸いた 元々六課に不満を懐いてた者達はレジアスの発言で勢いだし 他の人達もその勢いに乗りだした所に総務統括官つまりリンディ・ハラオウンがとめ様とした [いい加減にして下さい、機動六課はまだ設立したばかり部署なのですよそんな部署には荷が重過ぎます] となるべく客観的に抑えようとしてた、だが心無い一言が言われた [良かったじゃないですか、フェイト・T・ハラオウンはプレシア・テスタロッサ の娘なんでしょ母親のアルハザード探しの手伝いが出来るじゃなですか] その意見に溜まらずリンディは声を荒げた [なっ、そんな事あなた方には関係の無い事です] そこにレジアスが場をなだめ様としてた [皆さん少し落ち着いて下さい、リンディ・ハラオウン総務統括官、私達は別に六課を憎んでいる訳じゃありません数々奇跡を起こした者達が設立した部署に期待しているのてす] その意見にリンディ・ハラオウン以外の喝采が起きた レジアスは辛そうな顔をしてたが内心は良い厄介払い出来た事で喜んでいた 翌日には機動六課に正式に第97管理外世界の調査が言い渡された そして今に至る この怒気の一番の理由は六課にこの調査を言い渡された時に言われた一言である [良かったね、親友の母親のお手伝いが出来て] [あー今思い出しても腹が立つわ] また暴れだした [もういい加減に落ち着いてください] やっとはやての怒りが治まった [何時までも此の侭とゆう訳にはいかヘんからな悪いけどグリフィスくん、なのはちゃん達呼んで来てくれる] [はい、分かりました] ボロボロになったグリフィスの声が響いた 数十分後なのは達が隊長室に来た […あんなぁ、なのはちゃん、特にフェイトちゃんには悪いけどアルハザードの手掛かりの調査を言い渡されたんや] はやては落ち込んでる顔で言った [はやて、私は気にしてないよ、もしこの手掛かりが本当にアルハザードに繋がるなら私は知りたい] フェイトは力強く言った [うん、そうだねみんなでがんばろう] なのはも力強く言った [ありがとうホンマにありがとう] 三人は抱き合った 数日後 XV級艦船「クラウディア」に必要な物資を詰め込んでいる所に元気な青髪の少女の声が響いてる [ねぇねえティア、この宝石なんだよねアルハザードの手掛かり言われてるの凄いよね] [スバル、一応この宝石は大事な物なんだからね] とツインテール少女が言った [うん、あれ?] [如何したのスバル] [今なんかこの宝石光った様なしたんだけど] [気のせいじゃ無いの] 一方そのころ 地球ではある事が起きていた [瑠璃] 学校の屋上で落ち様としてた宮坂瑠璃を必死に救おうとしてた鷲崎飛翔の腕が遂に解けた [飛翔くん] そして宮坂瑠璃は落ちた 目次へ 次へ
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魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典1巻 魔法戦記リリカルなのはForce 第1巻後書き 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典2巻 魔法戦記リリカルなのはForce 第2巻後書き 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典3巻 魔法戦記リリカルなのはForce 第3巻後書き 魔法戦記リリカルなのはForce 魔導辞典4巻 魔法戦記リリカルなのはForce 第4巻後書き
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魔法少女リリカルなのはGoodSpeed クロス元:スクライド 最終更新:08/02/28 Chapter1<<Erio>> TOPページへ このページの先頭へ
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メニュー トップページ プラグイン紹介 メニュー 呼称表 リリカルなのはStrikerS StrikerS SoundStage X リリカルなのはViVid リリカルなのはForce THE BATTLE OF ACES The MOVIE 1st THE GEARS OF DESTINY The MOVIE 2nd A s セリフ集 THE BATTLE OF ACES 資料集 シリーズ別魔法リスト 使用キャラ別魔法リスト 作品別デバイスリスト 分類別デバイスリスト 階級リスト 技能・資質・資格リスト リンク Recovery Reload @wiki @wikiご利用ガイド カウンター Total: - Today: - Yestarday: - 更新履歴 取得中です。
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――平凡な小学生だった私、高町なのはに訪れた突然の事態。 渡されたのは赤い宝石。手にしたのは魔法の力。 出会いが導く偶然が今、光を放って動き出していく。 繋がる想いと、始まる物語。 それは魔法と日常が並行する日々のスタート。 だけどそれは、決して私だけに訪れた事態じゃなかった。 彼に渡されたのは護符。手にしたのは自由な世界。 日常と冒険が並行する日々の始まり。 でも彼が手にした出会いは、本当に儚いもので。 その事を私達が知るのは、もっとずっと後のことで。 ――今はただ、この偶然が導いた出会いに、感謝するばかり。 魔法少女リリカルなのはThe Elder Scrolls はじまります。 「……ふむ。とすると君達は、そのミッドチルダとかいう場所からシロディールまで旅をしてきたのか」 「ええと、まあ……そんな所、なのかな?」 「聞いたことがない地名だが……モローウィンドよりも遠い所って言うんじゃ、仕方ないか。 それにしては旅慣れていないように見えるが……。 山賊やらカジートやらもいないような所なのかい、そのミッドチルダは?」 「にゃははは……うん。そんな所です」 それはまた随分と辺境なんだなと呟くアルゴニアンに、なのは達は苦笑いを浮かべた。 実に奇妙な一行だった、と思う。 女の子二人にアルゴニアンが一人。 タムリエル広しと言えども、好んでアルゴニアンと接したがる人はそういない。 かつては奴隷であり、未だに多くが泥沼の近くで原始的な生活を営んでいる、被差別種族なのだから。 勿論おおっぴらに差別される事は無いが、見目の悪さと相俟って潔癖症な帝国民からは嫌われている。 先ほど彼女達が出会ったカジートの山賊も知っていたように、レヤウィンの伯爵夫人に関する噂もある。 曰くレヤウィン城の地下には秘密の拷問部屋があるだとか、 曰く目をつけられたアルゴニアンやカジート達は生きて帰れないだとか、 曰く血の淑女なる人物が全ての拷問を取り仕切っているだとか、 まあ、多くの人は噂話だとして片付けているのだけれど。 そう言った噂が流布すること事態、如何に異種族を嫌う人間が多いかということの証明と言える。 なのはとフェイトが出会ったアルゴニアンは、奇妙なことに自らを行商人と名乗った。 何でもブラヴィルで仕入先の人と、取引をした帰りだったそうだが――……。 アルゴニアンの行商人なぞ、滅多にいるものではない。――人に嫌われている種族だからだ。 とはいえ、二人はその事を『奇妙』と思わずに受け入れた。世界の常識にはとことん疎い。 それに何よりこのアルゴニアン。不思議なことに人を惹き付ける何かがあった。 こうして共に並んで旅をしていると、それが良くわかる。 仕立ての良い緑色の衣服。動きやすそうな革のブーツ。 首から下げた宝石や、両手の人差し指に一つずつ嵌めた指輪も、 あまり自己主張をせず、綺麗に纏まっている。 背中に弓矢を背負い、腰に剣を吊るしているとはいえ―― 先ほどのように盗賊に襲われることを鑑みれば、当然と言えた。 「シェイディンハルまで品を運ばなきゃならないんだがね。 久々にレヤウィンから大回りしようかとも思ったが、まあ帝都に向かって良かったよ。 まったく、街道から離れたところを旅するなんて――女の子のやる事じゃあないぞ」 つまり二人にはブラヴィルもシェイディンハルもレヤウィンも、どんな都市なのか見当もつかない。 それにしても、話を聞くだに物騒な世界である。 山賊が蔓延り、怪物が闊歩し、世間に危険が満ち溢れていて。 ミッドチルダや地球といった、治安の良い世界に暮らしていた二人には、ちょっと想像できない。 「にゃはは……。道を五分も歩けば山賊に出会うって、ちょっと大げさな気もするけれどねー」 「大袈裟なもんか。私が旅に出たばかりの頃は、それはもう酷かったんだぞ。 まあ、さすがに帝都の近くまでくれば治安も良いが――衛兵が巡回しているからだな、結局は」 「……………あの、アルゴニアンさん?」 「うん? どうかしたか、フェイト」 「地図とかって、持って無いですか? シロディールの」 「そりゃあ私は持ってるが――そうか。二人は持ってないのか」 はい、と頷くフェイトに対し、ふむと考え込むアルゴニアン。 「別に見せるのも、渡すのも構わんが――どちらにしろ、もう少し後にした方が良いだろうな」 そう言って彼は、ちらりと視線を空に上げる。 つられて二人も見上げると、もう夕焼けも過ぎ去り、夜が迫ってきているのがわかった。 また、その空の美しさに息を呑む。 夕焼けが端の方から暗くなっていき、煌く星の瞬きが徐々に鮮明になっていく。 その数は、とてもではないがミッドチルダや海鳴の比ではない。 文字通り『満天の星空』と言ったところか。 そして何よりも目を引くのは――大きな二つの月。 彼女達が知っている月というのは勿論一つで、白や黄色なのが普通だったが、 このタムリエルで見える月は二つ。それも様々な色が混じり合った、奇妙な美しさを持っているのだ。 「う、わぁ……」 「凄い――綺麗」 「……もう遅い。この先に私の行き付けの宿がある。 どうせ今から帝都に向かうには夜通し歩くか、途中で野宿だろう。 其処に泊まろうと思うのだが、どうだ?」 二人から拒絶の言葉がでる筈もなかった。 ―――宿屋『不吉の前兆』。 あまりにも、あまりな名前である。 ましてや、かつてその宿で凄惨な殺人事件が起きたとなれば、だ。 何でも泊まっていた老人が、何者かによって刺殺されたのだとか。 その鮮やかな手並み、そして老人が何かに怯えたような素振りを見せていた事から、 此度の殺人事件は、ある集団の手によるものだと実しやかに囁かれている。 曰く――暗殺組織『闇の一党』の仕業だ、と。 だが、そんな事情があるとなれば、宿屋の辿る運命は二つに一つ。 つまり寂れるか、栄えるか、という至極当然の二択であり、 幸いにも『不吉の前兆』が辿ったのは後者であった。 近くにある宿屋『ファレギル』が街道から少し逸れた場所にある事も手伝って、 この小さな、個人経営の宿屋はそれなりに繁盛をしているらしい。 ランプの明るい橙色の光に照らされた室内は、活気に溢れていた。 食堂には数人の客が思い思いに食事を楽しみ、酒を飲み、 店主はその光景を楽しそうに眺めている――と言った具合だ。 新たな客の存在に意識を奪われた店主は、其の人物が常連客であることを認めると、 その顔に満面の笑みを浮かべ、両手を広げて迎え入れた。 「やあアルゴニアン、よく来てくれたね!」 「ああ、相変わらず盛況なようで何よりだ。――二部屋頼めるかい?」 「二部屋? そりゃ構わんが――ああ、後ろのお嬢ちゃんがたは、あんたの連れか」 「そういう事だ」 「…………娘か?」 「馬鹿を言え、アルゴニアンにインペリアルの娘がいるものか」 そんな和やかな会話の末、あっという間に宿泊の手続きが進むのを見て、 なのはとフェイトはある事実を思い出し、慌てて口を挟もうとした。 理由は明白だ。 『この国のお金が無い』 それを言うと、アルゴニアンは笑った。 「子供がそんな事を気にするものじゃあない」 という訳で、あっという間に二人は寝室に放り込まれていた。 『子供は寝る時間だ』という事らしい。 12歳ともなれば、九時や十時に眠るという事に多少なりとも抵抗は感じるのだが、 ――とはいえ、其処は女の子が二人。パジャマに着替えた後は自然にお喋りの時間となる。 寝台――小さなものが一つ。とはいえ少女二人ならば十分な大きさだ――の上に座り、 先ほどアルゴニアンから手渡されたシロディールの地図を広げ、興味津々といった様子で覗き込む。 「ええっと……帝都は、この真ん中の湖に浮かぶ島、だよね」 「たぶん。それで街道を南東に下って――川沿いのブラヴィル。海まで行くと、レヤウィン」 「其処から川の対岸に出て、ずーっと北上すると――帝都の東側に、シェイディンハル、かー。 アルゴニアンさんって、こんな長い距離を歩くつもりだったんだね」 大雑把な地形の上に街道と、各地の大都市の位置だけが記された地図を見ながら、 移動中に彼の語った土地の場所を確認していく。 『空を飛ぶ』という概念の無いらしいこの世界において、この距離を歩くのは中々に堪えそうだ。 とはいえ行商人ともなれば、やっぱり方々を歩き回るのだろうし、然程の苦労でもないのだろうか? 「……そうだ。ねえ、なのは。気づいてた?」 「うん? 何のこと?」 「あの人、行商人って言ってたけど――『売るほどの荷物』を持ってなかった」 「…………」 言われてみれば、だ。 仕入先の人と取引をした、という事はそれなりの『商品』を持っていなければならない。 だが――彼はそんなに大量の荷物を持っていただろうか? 否だ。勿論、旅人の常として背負い袋は持っていた。 だが……その中に売り物が入っているとは、到底思えない。 「……それに、助けてもらった時もだけど。 ただの行商人が、あんな風に気配を消せるのかな……」 「……でも、この世界は物騒だって言ってたよ。 それにアルゴニアンさんが何を売ってるのかにもよるんじゃないかな? ひょっとしたら、凄く軽い物なのかもしれないの」 「それは……そうだけど」 押し黙る二人。 やがて出た結論は『まだこの世界の事をよく知らないから』だった。 違和感は感じる。奇妙だと思う。 だがそれは、この世界では普通なのかもしれない。 ――それに悪い人じゃなさそうだし。 「……そう、だね。少し考え過ぎてたかもしれない」 「そうそう、一日歩いて疲れちゃったんだよ、きっと。 ――今日はもう、寝ちゃおうか」 「うん……おやすみ、なのは」 「おやすみなさい、フェイトちゃん」 フッと蝋燭の火が吹き消され、 二人にとって『初めての日』は、ゆっくりと過ぎて行った……。 戻る 目次へ 次へ